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介護現場の負担軽減に欠かせない見守りシステムですが、「コスト」と「機能」のバランスに悩むケースは少なくありません。本記事では、初期費用0円モデルから月額不要の買い切り型まで、今導入すべきローコストな注目製品を詳しく解説します。
1. 映像で安心!「カメラ型」システム
「百聞は一見に如かず」の通り、通知が来た際に映像で状況を確認できるのが最大の利点です。
KaigoDX(株式会社Opt Fit)
KaigoDXは単なる監視ツールではありません。職員の「空振りの訪室」を減らし、余裕をもってケアに向き合うための「目」を増やすツールです。
業界で圧倒的に安価な月額1,200~という驚きの低価格を実現しています。
AIが搭載された見守りシステムで、顔識別機能があります。職員と利用者を判別するため「職員が動いただけで通知が来る」といったストレスがありません。
また自動でモザイク処理される為プライバシーにも配慮されています。
- 特徴: AIが「転倒」「離室」などを自動検知。24時間録画で事故後の原因究明にも役立ちます。
- 強み: 自社開発カメラと全国対応の工事体制により、高機能ながら低価格を実現。
- 費用: 初期 35,000円〜 / 月額 1,200円〜(レンタルプランなら初期0円)
- 補助金: 「見守りセンサー」のカテゴリーに該当し、導入費用の1/2〜3/4を補助する「介護テクノロジー導入支援事業」の対象となります 。AIカメラによる事故原因究明やプライバシー配慮(モザイク処理)機能を有し、業務効率化の根拠として認められやすい製品です 。
- 推奨シーン: 転倒リスクが高い居室、共用部の死角 。
みまもりCUBE(株式会社ラムロック)
- 特徴: 通信機能(SIM)内蔵。Wi-Fi工事が一切不要で、コンセントに刺すだけで即利用可能。
- 強み: 短期レンタルが可能で、特定の入居者の状態が悪化した際など、スポット的な導入に最適。
- 費用: 月額 約6,000円〜(通信費込み)
- 補助金: 通信機能内蔵のカメラ型見守りシステムであり、「介護テクノロジー導入支援事業」における見守り機器として対象となります 。工事不要でスポット導入が可能な点も、小規模な改善計画の対象になり得ます 。
- 推奨シーン: 特定の入居者の状態が悪化した際など、スポット的な導入 。
2. 睡眠・健康を管理!「シート・荷重センサー型」
カメラへの抵抗がある方に適しており、バイタルや生活リズムの把握に優れています。
まもる〜のSHIP(株式会社ZIPCARE)
マットレスの下に設置するシート型センサーで、心拍・呼吸・睡眠の状態を非接触でリアルタイムに計測します。最大の特徴は、蓄積されたデータから睡眠の質を可視化し、根拠に基づいたケアプラン作成や看取り期の対応に活用できる点。カメラ不要でプライバシーを守りつつ、質の高い健康管理を月額低コストで実現します。
- 特徴: マットレス下のセンサーが呼吸・心拍・睡眠の深さを測定。
- 強み: ケアプランの根拠となる詳細な生活データが得られ、看取り期の対応にも活用可能。
- 費用: 月額 4,950円〜(サブスクプラン)
- 補助金: 科学的介護の推進に資する「睡眠解析センサー」であり、「介護テクノロジー導入支援事業」の対象です 。バイタルデータの取得が可能で、LIFE(科学的介護情報システム)へのデータ連携など、加算算定の根拠としても活用可能です 。
- 推奨シーン: 根拠に基づいたケアプラン作成、看取り期の対応 。
LASHIC care(インフィック株式会社)
- 特徴: 部屋全体の活動量と温度・湿度を監視。
- 強み: 月額費用が数百円と圧倒的に安く、多数の居室へ一斉導入する際にコストメリット大。
- 費用: 初期 9,800円〜 / 月額 約580円〜
- 補助金: 居室全体の活動量を監視するIoTセンサーとして、「介護テクノロジー導入支援事業」の対象製品です 。また、IT導入補助金の対象にもなりやすく、低コストでの全室一斉導入に適したモデルとされています 。
- 推奨シーン: 自立度の高い入居者の安否確認、夜間の巡回削減 。
3. シンプル・即応!「離床検知・安否確認型」
「今、動き出した」という瞬間を捉えることに特化した、操作に迷わない製品です。
ハローライト(ハローテクノロジーズ)
- 特徴: 通信機能付きLED電球。24時間点灯がない場合などにメールで通知。
- 強み: トイレや廊下の電球を替えるだけ。「見守られている」ストレスを感じさせません。
- 費用: 初期 0円 / 月額 約1,100円
- 補助金: LED電球型の安否確認ツールとして、ICT機器や見守りシステムの一部として補助金活用が検討可能です 。特に独立型居室やトイレの見守りにおいて、プライバシーを守る低コストなICT活用事例として認められます 。
- 推奨シーン: トイレや独立型居室の「さりげない見守り」 。
CAREai(ハカルプラス株式会社)
カメラなどの見守りシステムに抵抗があっても利用者様の安全を確認できる非常にシンプルなシステムで、工事や複雑なセットアップをしなくても導入できるのがメリットです。また、マットレスの下に敷く離床センサータイプ、踏むと通知するセンサーマットタイプ、ベッドから足をおろすと通知する足元センサータイプと利用者様に合わせたものを取り入れることができます。
- 特徴: 目に見えない「超音波」で対象者の動きをキャッチする、非接触・非カメラ型の高機能センサーです。
- 強み: カメラで監視されることに抵抗がある方でも、超音波ならプライバシーを守りつつ「起き上がり」や「端座位」をピンポイントで検知できます。既存のナースコールと簡単に連動できるだけでなく、1.5km先まで届く長距離無線モデルもあり、建物が分かれている施設でも工事不要で導入可能です。
- 費用: セット 約8万円〜(構成により変動 / 介護保険レンタル対象)
- 補助金: 明確に 「介護保険レンタル対象」 とされています 。また、超音波による非接触検知システムは「見守りセンサー」として「介護テクノロジー導入支援事業」の対象にも含まれます 。
- 推奨シーン: カメラでの監視に抵抗がある利用者の「起き上がり」や「端座位」の検知 。
TAKEX マットセンサー MA-48(竹中エンジニアリング)
- 特徴: ベッドサイドの床に敷き、踏むとナースコールなどで通知する非常にシンプルなマットセンサーです。
- 強み: センサー機器の国内大手である竹中エンジニアリング製で、高い耐久性と信頼性が魅力。厚さわずか6mmと薄型で、縁が傾斜しているため「つまずきにくい」設計のローコストモデルです。配線もシンプルで、導入後すぐに使える安心の定番製品です。
- 費用: 約1.6万円〜(買い切り)
- 補助金: 踏床検知型のセンサーとして、福祉用具の「介護保険レンタル・購入」の対象となるほか、施設全体の見守りシステムパッケージとして導入する場合は「介護テクノロジー導入支援事業」の対象となります 。
- 推奨シーン: ベッドサイドの床での確実な踏床検知 。
RX5(デバイスアンリミテッド)
RX5は、ベッドサイドや居室に後付けで設置できる複合センサー型の見守りシステムです。起き上がり・離床・ドアの出入り・音・照明変化といった複数の「きざし」を同時に検知し、スタッフが異変に早期に気づけるよう設計されています。工事不要・電池駆動対応で、既存の施設環境をそのまま活かしながら素早く導入できます。
- 特徴: 複合センサーが起き上がり・離床・ドア出入り・音・照明変化を検知。生活の「きざし」を可視化して介護DXを推進。
- 強み: 配線工事が一切不要で後付け設置が可能。電池駆動にも対応しており、コンセントのない場所にも設置できる。Wi-Fi(既存インフラ)を利用するため追加の通信費が発生しにくい。小型・軽量で設置場所を選ばない。
- 費用: 約10万円/部屋と展示会にて編集部で確認済み
マゴスピーカー(株式会社クレバーラクーン)
マゴスピーカーは、スマートフォンに不慣れな高齢者・視覚障害者のために開発されたSIM内蔵スマートスピーカー型の見守り端末です。ボタンひとつで職員や家族と音声メッセージをやり取りでき、人感センサーによる見守りも同時に行えます。Wi-Fi環境が不要なLTE内蔵仕様のため、在宅訪問介護やグループホームなど小規模事業所への導入ハードルが非常に低くなっています。
- 特徴: SIM(LTE)内蔵でWi-Fi不要。音声と光の点滅で通知を受け取り、ボタンひとつで双方向の音声メッセージ送受信が可能。人感センサーで室内の動きを検知してスタッフのスマホに通知。
- 強み: スマートフォンが使えない高齢者でも直感的に操作可能。Wi-Fi環境がなくてもどこでも使える。専用アプリ「マゴLINK」との連携で一元管理ができ、リース・サブスク利用にも対応。コンパクトで設置場所を選ばない。
- 費用: 希望小売価格 60,000円〜(リース・サブスクプランあり、導入数・主体によって価格変動あり)
- 補助金: TAIS登録製品として「介護テクノロジー導入支援事業」の対象。自治体によっては災害広報システムとしての補助も活用可能。
推奨シーン: Wi-Fi環境のない施設・在宅介護・グループホーム、スマホを持たない高齢者との安否確認・コミュニケーション。
4.夜間も安心!「サーモカメラ×AI型」システム
通常のカメラではなくサーモカメラとAI技術を組み合わせることで、プライバシーに配慮しながら夜間・消灯後でも高精度に異常を検知できるタイプです。
pakemo(新生電子株式会社)
pakemoは、サーモカメラ×AI姿勢推定技術を組み合わせた介護施設向けの高精度見守りシステムです。「見られている感」を与えないシルエット表示を採用しながら、夜間・消灯後でも昼間と変わらない精度で異常を検知できます。骨格推定技術により誤報・失報を大幅に抑制し、スタッフが「空振り対応」に疲弊しない設計になっています。
- 特徴: サーモカメラが離床予測・転倒・体表温異常を検知。シルエット画像でスタッフのスマホに即時通知。カメラが上下左右に自動追従するため居室全体をカバー。管理サーバーで複数居室を一括管理。
- 強み: 骨格・姿勢推定AIにより誤報・失報を大幅に低減。消灯後の夜間でも高精度に検知可能。スマートフォンから遠隔でカメラ向きを変更でき、居室移動も手軽。お声掛け機能でスタッフから利用者への音声掛け声も可能。
- 費用: オープン価格(要問い合わせ)
- 補助金: TAIS登録製品として「介護テクノロジー導入支援事業」の補助金対象。導入費用の一部を国・自治体が補助。
推奨シーン: 夜間の転倒・離床を精度高く監視したい入居型施設、AI活用で誤報を減らしたい現場。
導入にあたってのアドバイス
見守りシステムは、導入後に現場が「通知が多すぎて疲弊する」という事態を避けることが重要です。まずは1〜2台のデモ機を導入し、通知の感度や操作性を現場スタッフと共に検証することをお勧めします。
また、多くの製品が介護保険やIT導入補助金の対象となっています。実質的な負担額を大幅に下げられる可能性があるため、導入前に一度専門の販売店や自治体の窓口へ相談してみるのが得策です。
DX医療介護ナビ 編集部
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