【その他センサー】見守りシステム・見守りセンサー製品比較10選!おすすめと選び方
目次
人感センサー型の見守り介護ロボット・センサーシステムとは
入所者の居室内のベッド周りや、トイレ、ドア付近に人感センサーを設置することで、入居者の状態(体の動きや位置など)やバイタル(呼吸数や心拍数、睡眠など)を室外から確認できるシステムです。ミリ波、マイクロ波、赤外線、超音波などのセンサーを利用し、カメラ主体ではない方法で見守り検知行います。
非接触で様々な情報を検知できますが、センサーの仕組みによって、検知の得意不得意があるため何を重視してモニタリングするかで利用するシステムを検討する必要があります。
カメラ型やマットセンサー型のものと組み合わせて使用することも多くあります。
人感センサー型のメリット
センサーの種類にはミリ波、マイクロ波、赤外線、超音波などがあり、その特性によって得意不得意があります。
カメラ型やマットセンサー型に比べると、それ単体はシンプル機能で比較的低価格なものも多い傾向にあります。
施設の方で「どうしてもこれだけは」という機能単体であったり、カメラ型やマット型のセンサーで足りない部分を補うために使用することも多くあります。
- 遠隔での見守り ベッド上であれば入居者にほとんど影響を与えずに、就寝中の体動やバイタルなどをモニタリングできます。
- 転倒や異常の早期検知 異常な動きや離床を検知し、転倒や体調不良などの早期発見につながります。
- バイタル情報の自動取得 呼吸や心拍などの情報を取得することができます。センサーの種類によって精度が異なります。
- 睡眠データの取得 睡眠パターンを記録し、睡眠の質を分析することで、入居者に合った健康管理に役立ちます。
- プライバシーの保護 カメラ型よりはプライバシーへの抵抗感が少ない傾向にあります。
離床など転倒の前触れの行動を検知すると、スタッフのPCやスマートフォン医通知が届くようになっています。この機能により転倒での怪我防止や、徘徊の防止に役立ちます。
入居者の睡眠状態から、定期巡回から訪室タイミングを最適化し入居者の睡眠を妨げなくしたり介護スタッフの負担も減らせるようになります。また、一日の睡眠の状態を確認することで、昼間にどのような活動を行うのが効果的か検討したり、医療面で医師の処方の参考にもなります。
基本的には非接触で様々な情報を検知できますが、検知の精度はセンサーによって得意不得意があるため施設で何を重視してモニタリングするかで利用するシステムが変わってきます。
人感センサー型のデメリット
場合によってはシンプルな単一機能では物足りない場合があります。
その場合、製品によってはセンサーや機能を拡張できますが、その分費用も高くなりがちですので注意が必要です。
施設がモニタリングすべき項目を熟慮した上で、幅広く見守りシステムを検討しましょう。
導入のポイント
多くの機器はオプションで様々な人感センサーを拡張することが出来るため、施設のタイプによって細かくアレンジができます。事前に必要な機能をしっかりとピックアップすることで、必要なセンサーを必要なだけ取り入れ、無駄な機能に費用を発生させずに済みます。
他にも、現在使用しているセンサーの機能の一部を代替または強化するために、オプションで人感センサーを使うこともあります。例えば、カメラ型センサーで使用されることの多い赤外線はどうしても窓側の太陽が当たるところですと誤作動の原因となってしまいますので、これを防ぐためにマイクロ波を用いたセンサーを使用するというのは一つの手でしょう。
さらにスタッフ教育も重要となります。システムを設置したにもかかわらずオペレーションが設置前と同じでは労力が増えてしまうこともあります。オペレーション自体を見直すことでさらなる業務改善につなげ、新たに確保された時間は利用者のQOL向上や介護スタッフの心の余裕のために利用できます。
荷重センサー型の見守り介護ロボット・センサーシステムとは
ベッド脚下に荷重センサー(重量センサー)を設置することで、入居者の活動状態(体の動きやベッド内で位置など)を室外から確認できるシステムです。
荷重センサー型のメリット
- 自動的に体重測定ができる 荷重センサーの最大の特徴です。他のセンサーでは体重測定ができないため、定期的な体重測定が不要になります。
- 設置場所の心配がない ベッドの脚下に小型の荷重センサーを設置するのみです
- ベッド上の入居者の位置がわかる ベッド上でも左側なのか端座位なのかなど細かな位置まで検知できます
- 活動量の取得 活動していない時を睡眠と捉えることで睡眠の管理ができる
- プライバシーの保護 カメラ型よりはプライバシーへの抵抗感が少ない傾向にあります。
離床など転倒の前触れの行動を検知すると、スタッフのPCやスマートフォン医通知が届くようになっています。この機能により転倒での怪我防止や、徘徊の防止に役立ちます。
入居者の睡眠状態から、定期巡回から訪室タイミングを最適化し入居者の睡眠を妨げなくしたり介護スタッフの負担も減らせるようになります。また、一日の睡眠の状態を確認することで、昼間にどのような活動を行うのが効果的か検討したり、医療面で医師の処方の参考にもなります。
荷重センサー型のデメリット
入居者のベッド上の位置や動きはとても精度高くモニタリングできるが、バイタルデータは取得できない。バイタルデータを取得するためには別途バイタルセンサーが必要になる。
導入のポイント
現状、体重を正確に自動モニタリングできるセンサーは荷重センサーのみであるため、体重の自動測定機能が必須の施設は荷重センサー式の見守り機器を選定すべきでしょう。
バイタル測定などの足りない機能は別途機器を併用することになるでしょう。
さらにスタッフ教育も重要となります。システムを設置したにもかかわらずオペレーションが設置前と同じでは労力が増えてしまうこともあります。オペレーション自体を見直すことでさらなる業務改善につなげ、新たに確保された時間は利用者のQOL向上や介護スタッフの心の余裕のために利用できます。
人感センサー・荷重センサー他 見守り介護ロボット・センサーシステム 10製品比較
リコー みまもりベッドセンサーシステム
- 4つの荷重センサーをベッド脚下それぞれに敷きます
- 体重が自動で計測できます
- ベッド上の位置や体勢なども細かくリアルタイムでモニタリングできます
- ナースコールと連携させることでスタッフのスマホに通知を飛ばすことも可能です
- オプションでカメラや介護記録システムとの連携も可能です
- オープン価格
- ミネベアミツミ社の製品ですが、リコー社が販売業務を行っているようです
- オープン価格
TENSHiRU(テンシル)
ミリ波レーダーセンサーで、入居者の動きを検知する見守りシステムです
転倒検知、離床(起き上がり)、ベッドイン・アウト、入退出、居室内での位置を検知できます
対象の行動時にはポップアップ表示と音でお知らせもでき、設定により電話やメールにも通知を行えます
カメラが無いためプライバシーに配慮しやすいです
オープン価格
e伝之助(イーでんのすけ)
- 赤外線センサーで利用者を検知しベッド位置や寝ている人の頭部を認識することで検知を行います
- 離床に先行して起床・立ち上がりを検知するためより早く危険を察知できます
- カメラ画像がないため、プライバシーに配慮できます
- 誤報・未報・すり抜け等を最小化する対策がなされており、すでにセンサーを導入しているが誤検知が多い課題を持っている場合は検討しても良いでしょう。マット型センサーでは昔からある最も定番の商品です。
- 専用の無線ネットワークと専用の通知端末がセットになるため、新たなネットワーク敷設やPC等の購入が必要ありません
- 既存のナースコールに接続が可能です
- 赤外線を利用しているため直射日光があると検知精度が低くなったり、布団カバーの色を白色にする必要があります
- 一括購入217,800円 レンタルプラン(介護保険適用)1,650円~/月
FinggalLink
ミリ波レーダーを主とし赤外線線サーモセンサーも組み合わせた多機能見守りシステムです。
体の動きだけでなくバイタルや排尿など多くの状態を検知できるようになっています
オプションで機器を接続することで、他の見守りシステムではあまり対応していない血圧やSPO2の測定(参考値)ができます
カメラ機能はないためプライバシー問題も起こりにくいです。
状態異常時にはアラート機能でスタッフに通知が飛ぶようになっています。
- 介護記録ソフトとの連携もあり、連携により自動的に記録がされるようにもなります。
- オープン価格 代理店が複数あり代理店によって価格を一部公表しているとことがあります。
(参考)100床の場合の月額金額447,500円
見守りライフ
ベッド脚下4か所それぞれに荷重センサーを設置することでベッド上の入居者の状態を検知します
姿勢や動きが分かるため、離床、動き出し、起き上り、端座位といった離床の先行動作も誤検知が少なく検知できます
自動で体重測定ができます
外部連携も多く対応しておりインカムやカメラ、ナースコール、介護記録システムなどと連携することで総合的に介護業務のDX化ができます
1床あたり600円/月(税抜き)~ 初期費用はオプション有無や台数により異なる
ベッド内蔵見守りケアシステムM-2
- ベッドメーカーのフランスベッド社が作るセンサー組み込み型のベッドです。
- 心拍や呼吸など生体情報に加え、覚醒状態や睡眠状態(レム睡眠、深い睡眠など)も計測します
- 一般医療機器としても届出のある製品です(疾病の診断には利用できない)
- 在床・起き上がり・離床を検知し、離床時に介護スタッフのスマホに通知を行います
- オプションでカメラ連携が可能です
- オープン価格
ライブコネクト
- 居室内の複数個所にセンサーを設置することで、統合して居室内の状況を見える化します。
- 離床状態であっても、トイレに居るのか、外に出たのかが検知できます
- オプションでカメラやナースコール機能も付けることができます。
- ベッドセンサーを中心にカメラやフロアセンサー、インカムとの連携ができます
- SIMカード内蔵モデルのため新規でネットネットワーク環境を敷設する必要がありません
- 低額のトライアルプランがあります
みまもりシステム(エイビス社)
みまもりセンサーBOXに圧力振動センサーやオプションのバイタルセンサー等を用いることで総合的な見守りを行います
離床感知やけいれん等の異常な動きを感知します
- オプションでカメラの接続も可能です
みてるもん2
- 持ち運び可能なシンプルな人感センサーです
- 機器単体でアラームを出すことが出来、ナースコール接続で離れたところにも通知が出せます
- 本体71,500円 ナースコール連動分配BOX 19,800円
POM by tellus
- ミリ波を利用することで利用者の居室内での状態を見守ります
- 見た目は手のひらサイズの白い円形のため見守られる側は煩わしく感じにくいでしょう
- 心拍数や呼吸を読み取りや睡眠パターン、トイレパターン、部屋での過ごし方を見える化します
- 異常検出機能があります
- カメラがなくプライバシーに配慮しています
伴走支援・研修・ファシリテーターをうまく使う
生産性向上のためのプロジェクトを初めて行う介護施設は多いものと思います。
そして、生産性向上ガイドラインはこのような介護施設にとってのプロジェクトの指針として良いガイドとなってくれます。
しかし、プロジェクト推進に慣れていない介護施設にとっては委員会やプロジェクトマネジメント、ツールの利用、ファシリテーションは難しいと考えられますし、実際、「うちではそんな余裕はない」という声をよく聞きます。
また、介護ICTやロボットなどの介護テクノロジーを購入しても、その利用が定着しないという施設が半数以上あるとされています。
そのため、スタッフ教育や伴走支援、ファシリテーションが不可欠とされおり、生産性向上ガイドラインでも伴走支援やファシリテーション、研修を外部業者に依頼することを勧めています。
また、このようなプロジェクトにおける教育や伴走支援に対しても補助金が適用できるようになってきておますし、補助金の適用要件として「第三者による業務改善支援又は研修・相談等による支援を受けること」という表記が入るようにもなってきています。
そのため、研修や伴走支援を前提にしてプロジェクトを開始し、補助金を申請するのは有効な方法でしょう。
当社は生産性向上のための伴走支援、介護テクノロジーの導入支援のための研修、セミナー、伴走支援(対面・オンライン)、ファシリテーション、さらには補助金申請サポートも行っておりますので、ご興味があればこちらからお問合せをいただければと思います。