【ベッドマット】見守りシステム・見守りセンサー製品比較11選!おすすめと選び方
目次
マット型の見守り介護ロボット・センサーシステムとは
入所者の居室内のベッドやベッド下にセンサーを設置することで、入居者の状態(体の動きや位置など)やバイタル(呼吸や心拍、睡眠の状態など)を室外から確認できるシステムです。マット型以外にもベッド脚に装着するものや人感センサーを設置するものがあります。
マット型のメリット
- 遠隔での見守り ベッド上であれば入居者にほとんど影響を与えずに、就寝中の体動やバイタルなどモニタリングできます。
- 転倒や異常の早期検知 異常な動きや離床を検知し、転倒や体調不良などの早期発見につながります。
- バイタル情報の自動取得 呼吸や心拍などの情報を取得することができます。カメラ型よりも高精度な傾向があります。
- 睡眠データの取得 睡眠パターンを記録し、睡眠の質を分析することで、入居者に合った健康管理に役立ちます。
- プライバシーの保護 カメラ型よりはプライバシーへの抵抗感が少ない傾向にあります。
離床など転倒の前触れの行動を検知すると、スタッフのPCやスマートフォン医通知が届くようになっています。この機能により転倒での怪我防止や、徘徊の防止に役立ちます。
入居者の睡眠状態から、定期巡回から訪室タイミングを最適化し入居者の睡眠を妨げなくしたり介護スタッフの負担も減らせるようになります。また、一日の睡眠の状態を確認することで、昼間にどのような活動を行うのが効果的か検討したり、医療面で医師の処方の参考にもなります。
マット型のデメリット
居室内でもベッド上(センサー上)の状態しか感知できません。また、センサーの位置が正確でない場合、計測できなかったり誤った情報を通知するため、正確な位置どりが必要です。
ベッドに敷くため尿漏れ等での水濡れが起こりえます。防水機能のものもありますのえ、水濡れリスクが高い場合は防水タイプのものを選ぶようにしましょう。
導入のポイント
製品の特性上、ベッド上(センサー上)に居る入居者の状態しかモニタリングはできませんが、バイタルや睡眠などの情報はリアルタイムで精度高く取得できる傾向にあります。
ですので、マット型(ベッド上のモニタリング)と人感センサー(ベッド以外のトイレや扉など)を組み合わせ導入することで、より正確により広範囲の情報が自動で取得できるようになります。
さらにスタッフ教育も重要となります。システムを設置したにもかかわらずオペレーションが設置前と同じでは労力が増えてしまうこともあります。オペレーション自体を見直すことでさらなる業務改善につなげ、新たに確保された時間は利用者のQOL向上や介護スタッフの心の余裕のために利用できます。
マット型見守り介護ロボット・センサーシステム 11製品比較
まもる~の
- 細長いセンサーをマットレスの下に敷きます
- 室内温度のセンサーも入っているため居室の温度管理ができます
- 取得データの分析と要約をAIが行う機能(2023年12月以降予定)
- オプションでトイレやドアなどのセンサーもあります
- 30日の無料トライアル
- 希望小売価格 250,000円
aams(アアムス)
マットの部分は電子部品が入っていないため自由に曲げることができ故障リスクが低くなります。
オプションが多くある(フロアセンサー、超音波人感センサー、カメラ)ため施設や入居者に応じてカスタマイズできます。
- ナースコールや介護記録システムとの連携も一部可能です
- オープン価格(参考価格 168,000円(税別))
眠りSCAN
- マット型センサーでは昔からある最も定番の商品です。
- 取り扱い代理店も多く、導入実績も多くあります
- レンタル 初年度月額 2,600 円(税別)~
AlgoSleep
- 睡眠状態のモニタリングやデータ解析、評価に強い商品です
オプションのAlgoシリーズにはカメラやおむつセンサーもあるため組み合わせることでより効率化や介護品質の向上に繋がります。
レンタル料 3,300円/月(24か月契約)
睡眠!ケア
ベッドの脚の下1つだけにセンサーを敷くタイプです
心拍・呼吸・睡眠をモニタリングし見える化します。
荷重センサーがあり、離床を検知し通知することができます。
みまもり~ふ
- 心拍や呼吸など生体情報に加え、覚醒状態や睡眠状態(レム睡眠、深い睡眠など)も計測します
- 一般医療機器としても届出のある製品です(疾病の診断には利用できない)
- 在床・起き上がり・離床を検知し、離床時に介護スタッフのスマホに通知を行います
- オプションでクラウドカメラと連携が可能です
AttentiveConnect
- ベッドセンサーを中心にカメラやフロアセンサーも連携できます
- インカムとの連携機能があります
- 30日間の無料お試しがあります
Care-Top
臥床/離床・入眠/覚醒・体動有無・心拍・呼吸などの状態を検知します。
通知の種類(離床やバイタルの状態など)は利用者に応じて細かく設定できます
- 一般医療機器としても届出のある製品です(疾病の診断には利用できない)
ANSIEL アンシエル
- 積水化学の独自センサーによる検知のため感知が早い
- 心拍・呼吸と睡眠状況が取得できます
- 在床状況(起床か不在かなど)が取得できます
- 月額コストが無料のクラウドサービス(インターネットを介したデータ通信)
AiSleep
- 利用者の状態(離床・起き上がり・覚醒・睡眠)が把握できます
- バイタル(心拍・呼吸)を取得でき、睡眠を解析を得意とします
異常検出機能があります
SensingWave センシングウェーブ
- バイタル(心拍、呼吸数)、離床・入床などの状態を取得できます
- 施設から離れた場所からでも遠隔で見守りが出来ます
- ナースコールとの連携機能があります
- 2週間程度のテスト導入が可能
ライブコネクト
- マット下のセンサーでバイタル(心拍、呼吸数)、離床・入床などの状態を取得できます
居室内に複数のセンサーを設置し複数の情報を統合し、居室内の状況を見える化します。
オプションでカメラやナースコール機能も付けられます
SIMカード内蔵モデルのためWiFiなどのインターネットネットワークが無くても利用ができます
伴走支援・研修・ファシリテーターをうまく使う
生産性向上のためのプロジェクトを初めて行う介護施設は多いものと思います。
そして、生産性向上ガイドラインはこのような介護施設にとってのプロジェクトの指針として良いガイドとなってくれます。
しかし、プロジェクト推進に慣れていない介護施設にとっては委員会やプロジェクトマネジメント、ツールの利用、ファシリテーションは難しいと考えられますし、実際、「うちではそんな余裕はない」という声をよく聞きます。
また、介護ICTやロボットなどの介護テクノロジーを購入しても、その利用が定着しないという施設が半数以上あるとされています。
そのため、スタッフ教育や伴走支援、ファシリテーションが不可欠とされおり、生産性向上ガイドラインでも伴走支援やファシリテーション、研修を外部業者に依頼することを勧めています。
また、このようなプロジェクトにおける教育や伴走支援に対しても補助金が適用できるようになってきておますし、補助金の適用要件として「第三者による業務改善支援又は研修・相談等による支援を受けること」という表記が入るようにもなってきています。
そのため、研修や伴走支援を前提にしてプロジェクトを開始し、補助金を申請するのは有効な方法でしょう。
当社は生産性向上のための伴走支援、介護テクノロジーの導入支援のための研修、セミナー、伴走支援(対面・オンライン)、ファシリテーション、さらには補助金申請サポートも行っておりますので、ご興味があればこちらからお問合せをいただければと思います。