生活支援・コミュニケーションの介護ロボット・介護テクノロジー製品比較10選!おすすめと選び方

目次

高齢者の生活支援・コミュニケーションを行う介護ロボット・システムは、ますます高齢化が進む日本社会において非常に重要な役割を果たしています。

高齢者が自宅で安全に暮らせるように支援するロボット・システムは多岐にわたります。また、介護施設では介護スタッフの代わりに見守りやレクリエーションを行うことが出来ますが、目的に合った機器を導入する必要があります。

本記事では、生活支援・コミュニケーションを行う介護ロボット・システムの概要、選び方のポイント、導入における注意点について解説します。

生活支援・コミュニケーションの介護ロボット・システム

生活支援・コミュニケーションの介護ロボット・システムは高齢者の生活支援やコミュニケーションを促進するために設計された機器であり、多岐にわたる機能を持っています。音声認識、対話機能、センサー機能など様々な機能があります。

生活支援・コミュニケーションの介護ロボット・システム高齢者は高齢者の孤独感を和らげることでQOLを上げたり、認知症予防にも効果があると期待されています。

さらに、聴こえの支援や服薬の支援をおこなうような特定の目的や機能をもったものもあります。

多くの製品で次のような機能があります。

  • コミュニケーション: 高齢者と会話を通じて孤独感を和らげまする。
  • 見守り: センサーやカメラを用いて高齢者の安全を監視し、異常があれば通知します。
  • リマインダー: 薬の服用や予定をリマインドする機能。
  • レクリエーション: クイズや体操などのアクティビティを提供し、認知機能や身体機能を刺激し認知症やADLの低下を予防します。

上記のような機能を持つため、介護施設では介護スタッフの代わりに見守りやレクリエーションを行うことが出来ます。これにより、介護業務の改善にも繋がります。

生活支援・コミュニケーションの介護ロボット・システム 選択のポイント

生活支援・コミュニケーションの介護ロボット・システムを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントを考慮する必要があります。

高齢者のニーズと目的の明確化

どのような問題を解決したいのか(孤独感の軽減、健康管理、リマインダー機能など)を明確にし、 高齢者の具体的なニーズに合ったロボットを選定するのが重要です。コミュニケーション、見守りなど目的によって必要な機能が異なります。

例えば次のような機能があります。これらを考慮して製品を選びましょう。

  • 音声認識
  • 顔認識
  • 表情認識
  • 温度認識
  • 触感認識
  • 対話機能
  • 音声、動き、映像等の出力
  • 通知機能
  • レクリエーションコンテンツ
  • 服薬などのスケジュール通知機能
  • 聴こえの支援機能 など

 

環境の整備

ロボットが適切に動作できるように設置場所を整えることが重要です。その際には、高齢者の導線や日常の居場所のチェック、電源からの距離、機器で使用しているセンサーによっては太陽光の入り方も考慮する必要があります。


また、インターネット接続が必要な機器も存在します。その場合、機器自体にSIMカード等が入っているのか、WIFI環境が必要なのかをチェックしましょう。

操作の簡便性

高齢者や家族が簡単に操作できるかどうか確認する。

高齢者の方の操作はとくにシンプルである必要がある場合が多く、機器を触るだけで完結するようなものですと導入がしやすくなります。
導入後のサポートやトラブル対応が整っているかも確認しましょう。

プライバシーとセキュリティ

カメラで監視できるような製品では高齢者のプライバシーが守られるようなものを選びましょう。

製品によってはぼかしを入れたりシルエットにするなどの工夫が施されています。

データの管理やセキュリティリスクに対する対策が講じられているかも確認しましょう。

生活支援・コミュニケーションの介護ロボット・システム 製品比較

PALRO(パルロ)

  • 全高約40cmの小型で軽量な人型ロボットです。
  • ロボット自身が高齢者に声をかけコミュニケーションを行います。
  • 顔認識機能があり「わたしを覚えて」というとその人の顔や名前を覚えます。
  • インターネットに接続されており、天気やニュースの情報などを話すことが出来ます。
  • クイズやゲーム、ダンス、体操などのレクリエーション機能があります。
  • カメラ撮影機能があります。
  • その他スケジュールリマインドやメール機能などがあります。
palro パルロ
PARLO(パルロ)
・購入 670,000円 レンタル 30,000円/月(税別)

見守り服薬支援ロボット FUKU助

  • 服薬支援ロボットです。

  • 設定された時刻になると「おくすりの時間です」と声をかけ、頭のライトを光らせてお知らせします。

  • 温度センサーで室内音を感知し、声かけを行うなど、見守りと声かけ機能もついています。

  • 服薬情報や温度などの情報はスマホアプリやメールで家族等へ通知できます。

  • 携帯回線による通信ができるためWIFIなどのインターネット環境の構築は不要です。

FUKU助
見守り服薬支援ロボット FUKU助
レンタル 月額11,000円  初期費用18,800円、保証金20,000円

コミュニケーションロボットChapit(チャピット)

  • 高性能な音声認識エンジン『VoiceMagic』を搭載しています。
  • 離れた所から、生活雑音環境下でも人のコトバを聞き取ることができます。
  • 声認識専用LSIを搭載しインターネットに接続する必要がありあません。
  • クイズやゲームなどのレクリエーション機能があります。
  • 家電リモコン操作機能が付いています。
  • スケジュールの音声での登録ができ、スケジュールのリマインド機能も付いています。
Chapitチャピット

comuoon(コミューン)

    • 人同士のコミュニケーションを「聴こえ」の面から支援する機器です。
    • 話者が聴こえの支援をする機器です。
    • マイクが拾った話者の声を、スピーカーがクリアにし難聴者にも聞き取りやすい音質に変えます
    • テレビなどの音声機器と接続することでテレビなどの音声が聴こえやすくなります
    • モバイルタイプなど使用場所に応じた様々なタイプがあります
comuoon(コミューン)
・金額は要お問合せ
・7日間の無料トライアルあり

PARO(パロ)

  • 本物の動物を飼うことが困難な場所や人々のためにセラピーを目的に作られた動物型ロボットです

  • 話しかけたり触れたりするモデルとしたタテゴトアザラシの赤ちゃんのように鳴いたり動いたりします

  • アニマル・セラピーと同様同じ人に楽しみや安らぎなどの精神的な働きかけを行う効果を得られます。

paroパロ
PARO(パロ)
オープン価格

BOCCO emo

    • 電話を持たない高齢者に気軽にロボットを通じてコミュニケーションがとれます。
    • タイマー機能で決まった時間にお知らせを行えます。薬の飲み忘れ防止などに使えます。
    • スマホアプリから打ち込んだテキストをロボットがしゃべってくれます。
    • ロボットのボタンを押し話しかけることでスマホアプリにその情報が送信されます
    • 話しかけると返答をしてくれます
bocco emo
BOCCO emmo
・法人使用で22,000円/月~(税込)
・1か月の無料トライアルあり

Sota(ソータ)

  • 言葉や身振り・手振りを使った自然な対話を実現するコミュニケーションロボットです。
  • カメラやマイク、スピーカ、ネットワーク機能などを搭載し、ロボットサービスプラットフォームとなっています。
  • カスタマイズが行えるため特定の介護施設に特化した動作をプログラムすることが出来ます
  • Sotaをカスタマイズした製品がいくつかリリースされています 例) ケアボット株式会社
sotaソータ
Sota(ソータ)
・価格は要お問合せ

Romi(ロミィ)

  • 手のひらサイズのコミュニケーションロボットです。
  • 定型文ではなく会話AIがLLM(大規模言語モデル)を用いて学習しながらオリジナルの会話をします。
  • 歌や体操、脳トレなどのレクリエーション機能があります。
romiロミィ
Romi(ロミィ)
・本体価格49,800円 月額1,480円(税別)

CoRoMoCo(ころもこ)

  • 抱っこサイズの「かまってちゃん」ロボットです。
  • 笑顔度をカメラで判定したり、指を口に突っ込むことで心拍を測定することで利用者の体調をモニタリングします
coromocoころもこ
CoRoMoCo(ころもこ)
・価格は要お問合せ

伴走支援・研修・ファシリテーターをうまく使う

生産性向上のためのプロジェクトを初めて行う介護施設は多いものと思います。

そして、生産性向上ガイドラインはこのような介護施設にとってのプロジェクトの指針として良いガイドとなってくれます。


しかし、プロジェクト推進に慣れていない介護施設にとっては委員会やプロジェクトマネジメント、ツールの利用、ファシリテーションは難しいと考えられますし、実際、「うちではそんな余裕はない」という声をよく聞きます。


また、介護ICTやロボットなどの介護テクノロジーを購入しても、その利用が定着しないという施設が半数以上あるとされています。

そのため、スタッフ教育や伴走支援、ファシリテーションが不可欠とされおり、生産性向上ガイドラインでも伴走支援やファシリテーション、研修を外部業者に依頼することを勧めています。


また、このようなプロジェクトにおける教育や伴走支援に対しても補助金が適用できるようになってきておますし、補助金の適用要件として「第三者による業務改善支援又は研修・相談等による支援を受けること」という表記が入るようにもなってきています。


そのため、研修や伴走支援を前提にしてプロジェクトを開始し、補助金を申請するのは有効な方法でしょう。

介護テクノロジー補助金について徹底解説


当社は生産性向上のための伴走支援、介護テクノロジーの導入支援のための研修、セミナー、伴走支援(対面・オンライン)、ファシリテーション、さらには補助金申請サポートも行っておりますので、ご興味があればこちらからお問合せをいただければと思います。


お問い合わせはこちら

上部へスクロール