【カメラ型】見守りシステム・見守りセンサー製品比較10選!おすすめと選び方
目次
カメラ型の見守り介護ロボット・センサーシステムとは
介護施設の居室等に各種センサー付きのカメラを設置することで、室内の入居者の状態(体の動きや位置など)やバイタル(呼吸や心拍、睡眠の状態など)を室外から確認できるシステムです。
カメラ型のメリット
多くの製品でカメラから得られるデータにより入居者の状態(ベッド上、端座位、離床や転倒など)をシステムが検知できるようになっています。
離床や転倒を異常状態ととらえることで、それを検知するとスタッフの持つスマートフォンやPCに通知が届くようになっています。この機能により転倒での怪我防止や、徘徊の防止に役立ちます。
録画機能がある場合、転倒などのアクシデントが起こる経緯を調べて今後の予防対策を打ったり、家族へ説明する資料となります。
睡眠状態をモニタリングする機能がある製品では、入居者の睡眠状態を確認できます。そのため、定期巡回の訪室タイミングを最適化し入居者の睡眠を妨げなくしたり介護従事者の負担も減らせるようになります。一日の睡眠の状態を確認することで、昼間にどのような活動を行うのが効果的か検討したり、医療面で医師の処方の参考にもなります。
カメラ型のデメリット
最も気にされるのが、プライバシーの問題です。
このようなカメラ型の見守り製品が出始めた当初は施設側としてはプライバシー的に導入が難しいとの理由で導入を断念することが多く見られましたが、2024年現在ではむしろメリット(見守られる人の安全性など)がデメリット(プライバシー問題)を上回ることも多く、たくさんの施設で導入されてきています。
さらに、プライバシーに配慮するために、録画のタイミングを転倒などのアクシデントが起こる前後に限定する機能や、映像をシルエットやモザイクにするなどの工夫も行われています。
最近はカメラのデザインにも工夫がされてきました。「いかにもカメラです」という形ですと見守りを受けている側は常に監視されているような気持ちになるのであまり気持ちはよくないと思います。最近はおしゃれで可愛い色使いや形のものも増えてきましたので、よりリラックスして過ごせるようになるでしょう。
導入のポイント
上に挙げたようにプライバシーの部分は事前に同意を得ておく必要があります。そのために、入居者や家族にしっかりとメリットをお伝えするようにしましょう。プライバシーに配慮した機能についても説明することで協力が得られやすくなるでしょう。
さらにスタッフ教育も重要となります。設置したものの設置前のオペレーションと同じではもったいないのです。オペレーションを見直すことでさらなる業務改善につなげ、新たに確保された時間は利用者のQOL向上や介護スタッフの心の余裕のために利用するのです。
カメラ型介護ロボット・センサーシステム 10製品比較
ペイシェントウォッチャー プラス
- カメラを感じさせないデザイン性のため入居者はリラックスできそうです。
- プライバシー問題については、「モザイク」「ぼかし」「異常発生時のみ表示」の3パターンの画面で対応しているため、施設としては利用者や家族に提案をしやすいでしょう。
- 体制検出機能で利用者の起床状況を、バイタルレーザーセンサーで呼吸、脈拍、睡眠状況などを検知できます。
異常発生時や起床時など設定した状況で音とともにスタッフのスマートフォンやPCにお知らせが可能です。 - オプションでナースコール機能が使用できます。
ネオスケア
赤外線距離センサーを用いた危険動作に強みを持ち、その検知動作の設定は利用者に合わせて細かく指定できます。
利用者の状態がリアルタイムでどのようになっているかが専用アイコンで一目で分かるため、優先順位を付けた対応がしやすい。
プライバシー対策のために利用者はシルエットで表示されます。
- 検知情報のデータ化と分析機能で動作傾向を見える化でき、ADL改善のためのケアプラン作成に役立ちます。
みまもり CUBE Plus システム Light
- 追加のセンサー無しでカメラのみで「起上り」「ベッドからのはみ出し」「離床」「入室」「退室」までを検知できます。
- オプションのセンサーが不要なためシンプルな構成で設置の融通性が高くなります。
- 施設内にWi-Fiがあれば電源コンセントを刺すだけで無線で接続ができ、カメラも壁掛け式なので簡単に設置や移動ができます。
- 介護スタッフがスマホを取り出して画面を見られないようなケースでも、利用者名が入った音声読み上げ通知機能で聞き取りが可能です。
HitomeQケアサポート
天井に取り付けのカメラで、居室全体の映像を確認できます。
プライバシー対策として、異常検知時のみ映像を表示したり、ぼかしを入れるなどの機能があります。
ナースコール機能一体型になっており、利用者が自ら通知を送れます。また、利用者が注意行動(起床、離床、転倒など)をとった際にも自動で通知が送られます。
蓄積されたデータにより利用者の生活リズムや行動特徴を見える化し、介護過程DXに繋げます。
A.I.Viewlife
太陽光の影響を受けやすい赤外線カメラが多い中、当製品は太陽光の入る室内でも精度高く検知できるカメラです。
共用エリア(複数人)を見守るモードもあります。
プライバシー対策として、シルエット表示にする機能があります。
豊富なオプションでナースコール代わりとして使用ができたり、通常のカメラ(カラー画像のRGBカメラ)を機能をつけることもなどができます。
シルエット見守りセンサ(WOS-321)
- プライバシー対策のシルエット映像での表示になります。
- 利用者6つの動き(はみ出し、離床、転倒など)の状態を異なるアイコンと音で知らせることができます。
- 自動見守り開始機能で利用者がベッドに居ることを自動検知し自動で見守りを開始します。
- ベッドがずれたりマットで高さが少しても変わってもセンサーが自動でベッドを見つけ出し追従を行います。
エンジェルアイ(CFT-008)
- 複数のセンサーを1つにまとめたコンパクトサイズの機器です。
Vi-nurseナースコール付き見守りカメラ
- ナースコールメーカーのアイホンの見守りカメラのため同社ナースコールとの連携が強力です
- 超低照度対応カメラを採用し夜間の検知にも強みを持ちます
- ベッドの位置が少し変わってもベッド位置を自動検出します。
- 見守り機能停止時は機器の停止表示灯が点灯し、戻し忘れを防止します。
kizkia-Knight(きづきあ-ないと)
- 居室とトイレを見守るカメラシステムです。
- 映像はプライバシーモードの通常の選択ができます。
- 映像をAIでリアルタイムに解析することで、事象発生を検知してスマホにプッシュ通知することが可能です。検知時の姿勢とその前後の様子を録画することも可能です。
- センサー機器とスマホだけですぐに使用可能。天井への設置は不要で、設置も移設も簡単です。
すいすいケア
- てのひらサイズのセンサーとカメラのため設置がしやすく、気にもなりにくい製品です。
- 気になりにくいため利用者がセンサー避けなどをかんがえることが少なくなります。
- 録画機能付きです
- ドアの開閉検知もできます
AI介護サポーター®
- 「3D空間把握技術」 と「AI」による自動監視ソリューションを提供する会社の製品です。
- バイタルセンサーを付けることで呼吸や心拍をモニタリングすることもできます。
- AIによる学習で誤検知、誤報を軽減します。
伴走支援・研修・ファシリテーターをうまく使う
生産性向上のためのプロジェクトを初めて行う介護施設は多いものと思います。
そして、生産性向上ガイドラインはこのような介護施設にとってのプロジェクトの指針として良いガイドとなってくれます。
しかし、プロジェクト推進に慣れていない介護施設にとっては委員会やプロジェクトマネジメント、ツールの利用、ファシリテーションは難しいと考えられますし、実際、「うちではそんな余裕はない」という声をよく聞きます。
また、介護ICTやロボットなどの介護テクノロジーを購入しても、その利用が定着しないという施設が半数以上あるとされています。
そのため、スタッフ教育や伴走支援、ファシリテーションが不可欠とされおり、生産性向上ガイドラインでも伴走支援やファシリテーション、研修を外部業者に依頼することを勧めています。
また、このようなプロジェクトにおける教育や伴走支援に対しても補助金が適用できるようになってきておますし、補助金の適用要件として「第三者による業務改善支援又は研修・相談等による支援を受けること」という表記が入るようにもなってきています。
そのため、研修や伴走支援を前提にしてプロジェクトを開始し、補助金を申請するのは有効な方法でしょう。
当社は生産性向上のための伴走支援、介護テクノロジーの導入支援のための研修、セミナー、伴走支援(対面・オンライン)、ファシリテーション、さらには補助金申請サポートも行っておりますので、ご興味があればこちらからお問合せをいただければと思います。